丸太作りに使われる丸太は山林から切り出され、乾燥し、皮を剥いたものが使用されます。時には使われる木材の全長が15~16メートルに及ぶこともあります。従って丸太作りの建築物を眼前で見上げればその重量感や存在感、強いては自然の力強さに圧倒されるのは必至です。
また通常ですと柱や梁は壁材などに隠れてしまい、その存在が視認しにくいのが従来の建築物ですが、外観、内観共に木の姿が一目瞭然というのも大きな特徴です。
使用される材料となる木自体がおおきいことからやはり施工規模の比較的大きな建物にその真価を発揮します。高い天井や広い奥行きをダイナミックに見せる、例えば店舗や公共施設などに向いている特長があります。
木材の国内需要が下降する中で伐採が行き届かない山林~森林では水源涵養力、土壌保全能力の低下が大きな問題となっています。そこで間伐が行われるわけです。間伐材の有効利用となるとなかなか進みません。丸太作りはその間伐材を有効利用しています。しかし伐採され切り出された現地から施工現場までの輸送に関してはまだまだコスト面等課題が残るのも事実です。
間伐材に関しては、全国森林組合連合会の「豊かな森を育てるために」(間伐材ホームページ)をご覧になってみてください。
当社の原木の皮むき作業の現場壁材などを使わない一般的な「ログハウス風な建物」と「丸太作りの家」の大きな違いは、前者に使われる木材はあくまでも材木を「丸く成型した木材」が使われているということです。つまり見た目が「丸か四角か」ということです。
しかし「丸太作り」の丸太は「皮を剥いた原木」を使用しているという点です。「皮を剥いた原木」を施工するということは木の特徴ー太さ、反り、長さ、重さ等の不均一を見極めなければ建て上げることは不可能です。